大規模修繕コンサルティングアイコン 改修設計

修繕が必要なポイントは?
マンションは年数が経過するにつれて価値が下がったり、住人の高齢化に伴う機能の衰えが見られます。そのため、修繕工事を進める際には、提案に基づくグレードアップの設計を同時に検討することも重要です。ここでは、当社が実際に行ったグレードアップの提案とその実例について紹介します。

設計方針

改修設計を策定する際は、3つの主要な要素からアプローチします。
それは、「技術(どのように修繕するか)」、「時間(いつ修繕を行うか)」、「費用(修繕のグレードはどれくらいか)」です。
これらを最適に組み合わせた提案をさせていただきます。

技術(修繕の方法について)

  • 最適な施工方法の選定
  • 居住者の生活への配慮

時間(修繕を行う時期)

  • 最適な修繕タイミングの判断
  • 工期の設定
  • 合意形成までの期間

費用(予算とグレード)

  • 修繕積立金の現状把握
  • 将来の修繕費用の見積もり
  • 予算配分

改修設計業務のプロセス

管理組合様との打ち合せは、3~4回行うことを想定しています。
  • STEP01

    修繕計画の初期段階【基本計画 Ver.1】

    工事項目に優先順位を設定し、大まかな費用を計算します。
    これを長期修繕計画と照らし合わせて、初期の基本計画書を作成します。
    予算に合わせるのではなく、長期的な全体設計に焦点を当てます。

  • STEP02

    工法と仕様の決定【基本計画 Ver.2】

    修繕範囲の検討を終えた後、それぞれの工事項目に対する具体的な修繕方法と仕様を定めます。
    「工事項目積算改修図面」を作成し、工事の内容、費用、スケジュールの全体像をまとめます。

  • STEP03

    設計概算の確定と施工会社選定の準備【基本計画 Ver.3】

    全体の設計が固まった段階で、工事内容の詳細(数量、費用、仕様書)を最終決定し、施工会社の選定条件を協議します。
    この段階で、住民説明会の資料準備など、協議の開始も同時に行います。

  • STEP04

    改修設計の最終決定

    「改修設計」の確定後、施工会社の選定と住民説明会を実施します。
    住民説明会では、劣化状況の報告や改修設計の詳細説明を行い、工事に関する住民の不安や質問に対応します。
    資料作成から当日の運営まで、当社が担当します。

改修・改善実例

Case 01.雨掛かりを考慮し、
部材材料を変更した例
ポイント

腐食しやすい鉄製の手すりを、耐水性に優れるアルミ製の手すりに改修しました。アルミ製は塗装剥がれや腐食のリスクが低く、外観も美しくなります。

Case 02.エントランスの利便性向上(バリアフリー化)
ポイント

玄関アプローチを、スロープと階段を組み合わせた形式に改修しました。また、両開きの手動扉を自動ドアへと変更することで、アクセスの容易さをさらに向上させました。

Case 03.エントランスの利便性向上 2
ポイント

エントランスの小さな段差をなくし、完全にフラットな入り口に改修しました。これにより、誰もがスムーズに出入りできるようになり、転倒などの小さな事故や日常のストレスの軽減に繋がりました。

このタイプの改修プランは、図面やパースを用いて居住者の皆様に分かりやすく説明し、全員が納得できるレベルのグレードアップを目指します。